営業売上管理システム
営業売上管理システム
目次
【開発経緯】
毎月ノルマがあるコンピュータ販売の会社に勤めていた時に作ったシステムです。作る前はすべて手書きで、カーボン紙を挟み3枚複写で記入していました。(平成11年頃まで)
枠が狭く書きずらいのでとても嫌な事務作業でした。売上件数によって違いますが営業一人分で1時間~2時間ぐらいかかります。
主に受注客先、受注機種、売上金額、納入日(予定)、集金日(予定)の管理で月に2回(15日と月末)作成しています。
営業全員なので当然上司は部下の売上も全て記入します。
EXCELで作った経緯はまさに営業所所長の一言で所長は当時2日から3日かけて20枚以上を手書きで記入していました。
手書きの大変な所は一件の売上データを何度も繰り返し記入すること。
表示項目は
〔当旬受注〕〔納入 or 未納入〕〔集金 or 未集金〕
集計項目は金額と台数で
〔当旬売上〕〔当月売上合計〕〔年計売上〕〔未納入売上〕
例えば上旬に受注し下旬に納入後翌月集金だと
上旬では
〔当旬売上〕〔未納入〕
下旬では
〔納入〕〔未集金〕
翌月上旬では
〔集金〕
に記入する事になります。
集金して初めてその翌月旬報から消えます。
管理上すごく当たり前なのですが途中で納期が変わったりでよく間違えました・・・
手書きの時は嫌でしたねぇ~
まるで写経ですよ。
時間が掛かるだけじゃなく精神的にも辛いです。
これを、受注データを入力し、あとは日付を元に全部EXCELで処理する事で営業1人分で10分、上司は部下のデータを当時フロッピーディスクで受け取りデータを吸い上げて確認するだけになりました。
【仕様】
フォームは使いませんでした。
【メニュー】
【入力】
データ入力はシートに直接入力します。
ハードと保守の集計を区別するために機械型式名の頭に特定の文字を入れます。
VBAで区別して集計出来ます。
入金になっていたのに漏れていた場合は、〔本当の日〕に集金日を入れて優先表示させます。
【旬報】
【月次売上集計】
細かなところでは
【空白行の斜線を自動で引く】
はじめ強引な方法で直線コネクタをあらかじめ用意し必要な時だけ移動していましたが、使っている内にずれはじめ最終版はセルの罫線を使いました。直線コネクタはプリンタが変わるとずれたりします。
【複数ページ対応】
出力ページは1シートのみでデータを書き換えながら出力します。
項目ごとに記入できるデータ数が違いますのでページの切り替えに苦労しました。
【未納入を別紙出力】
これ、元々未納入行が少なく、上司の未納入が多いと枚数が増えコピー用紙だと分厚くなるからなんです・・・
こうして思えば上司が楽になる様に作ると良いかもしれません。
給与が集金ベースのコミッション制なので売上請求まで出力出来るようにしています。
今は退職してしまいましたが、辞め際に予想できる手直しを1週間ほどかけて行いました。
- 出力の途中中断
- 複数コミッション率に対応
- 特定商品の別紙出力
- パスワード対応
などなど
私がいなくなった後、使い方に困った上司が部下に聞けるように見せたくない所を隠せる仕様にまでしておきました・・・
地域によって別々なものを使っていましたので今後統合されていくのでしょうねー
現在、名古屋・岐阜・三重・福井・石川・富山・静岡・千葉でご利用いただいております。
【費用】
このソフトの価値を時間で計算すると
営業1人60分の節約が月2回で年間24回 (上司含めず)
年間24時間の節約になります。
@1,000/時として¥24,000/年
20年間で¥480,000
50人で¥24,000,000
今でこそ働き方改革が言われていますが、元々営業は残業代つかないし(今も)、実質会社としては得をしていないのですよ。当時の考え方では 営業は残ってやればいい でした。
【別バージョン】
実はフォーム対応の配列を使ったNEWバージョンを作っていました。
フォームを使うとめちゃくちゃ便利になります。印刷プレビューで確認していたものがフォームで確認、修正ができ、年間どの時点でも集計が出来るように作りました。
結局作りこむ時間がなかったのでお蔵入りになりました。